ユウキ視点の時系列(小説風)004

罰(小説風に)5

翌日、私にしては珍しく、早く起き、カメラの位置を再調整。
6時からステッパーを踏み始める。(これ見てんのかな?)

1時間というのは長く退屈だ。スマートフォンをいじりながら続ける。
思った以上に汗が噴き出す。足元のステッパーがあっという間に汗でびちょびちょになる。

ステッパーは時間や歩数をカウントしてくれる仕組みなのだが、3分程度?動きがないとリセットされる仕組みのようだ。
逆に言うと、3分ぐらいなら、動きを止めてもいい。

途中休み休み水を取りに行ったり、タオルを取りに行ったり、PCに動画を流しにいったり、しながら続けなんとか1時間経過。

ステッパーの写真と全体写真を撮影しKHに送信した。
しばらくして、KHから返答が。

「ん?60分やってないじゃん」

「ああ、ステッパー踏んでないタイミングカウントしてくれないみたいで、でもちゃんと6時から7時までやりましたよ」

「一時間でしょ。まぁ今日はいいや明日からは60分ね」

「それだと、実時間だと90分ぐらいかかりますよ」

「早起き頑張ってね」

そんな会話を行い朝の運動は終了した。そこからはいつもの休日。
しばらくして、アマゾンから荷物が届く
Abusの南京錠とアルコールチェッカー

アルコールチェッカーの動作確認を行い、アバスのキーを確認する。
結局は、KHのキーから、番号を知ることはできなかった。通常の購入だ

だが、万が一ということがある。。。(18万が1ぐらいらしいが)

入らない。回らないではなく、そもそも入らないのだ。
もともとの錠と違い、アバスの錠はやや大きいため、むりやり錠本体を削って貞操帯に付けている。そのため、錠前と、貞操帯の距離が近く、キーが干渉して、そもそもが刺さらないのだ。

どうせ、刺さっても回らないと、わかりきっているのにもかかわらず、あきらめきれず、リュータで鍵を削る

ゆっくり慎重にキーを錠に沈めていく、回転方向にテンションをかける。
当然ながら、キーはピクリとも回らなかった。

それから2週間。基本的にはなすべもなく。毎日動画をみながらステッパーを踏むそんな日々。

ただ、KHに構ってもらえるのがうれしい。KHに言わせると、
「付けてないとあなた私のことほっとくじゃん。」
とのことだった。

この二週間、注文して新たに頼んだアバスのキーはまだ仕事をしていない。
ただの南京錠として、机の上に転がっている。
私は暇さえあれば、ピッキングの練習をしているが
卓上の触りやすい恵まれた環境ですら、いまだ成功したことがない。

見た目の体系は変化がないが、体重の推移だけでいくと「1.7キロ」スタートより減ったようだ。

体重推移のグラフをKHに見せた。
「あまりかわってないじゃん。15に急に重くなって、その分もどっただけ?」

「いやいやww。それ貞操帯の分でしょ。たぶんこれ、1.4kぐらいありますよ」

「ああ、そうかじゃ、多少効果でてるね。」

「このペースでいけたら、あと2か月順調にいけば10月末ぐらいにはお勤め終了で自由の身になれそう。」

「そうだね、罪のお勤めは終わって自由になれるよ。ただ、あなたの自由、通常状態は、貞操帯か、首輪のどちらかを付けていること。だからその範囲での自由だからね」

「え?外してくれるんじゃないの?」

「違うよ。外したっきり戻ってこなかった罰なんだから。罰が終わるだけで、付け続けなきゃいけないってのはなくならないよ。そこで外したままにしたら、また罪を重ねるだけじゃん。そうならないようにちゃんと管理してあげるから」

 

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